沖ノ島スピリチュアルクルーズ
沖ノ島
スピリチュアルクルーズ
世界遺産「神宿る島」沖ノ島を周遊する1日限りのスペシャルクルーズ。
沖ノ島に向かう船内では、古代からの「神宿る島」への信仰や歴史とともに、いまを生きるアーティストやクリエイターたちが、
「海」「自然」「いのち」などをキーワードに、それぞれの心にある「神宿る島」への想いを言葉と音で寄せる特別番組をオンエアー。 スピリチュアルなアートクルーズを楽しんでいただきます。
宗像大社の歴史
日本神話から続く宗像大社の歴史は古く、沖ノ島の境内からは縄文土器も出土している。
北部九州の福岡県に鎮座するこの神社は、沖ノ島、大島、本土にそれぞれあり、
この三社を総称して宗像大社という。
祭神は、天皇の祖先神とされる天照大神(あまてらすおおかみ)の三女神で、
田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、
市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)である。
日本最古の歴史書『日本書紀』には、天照大神より
「宗像の地に降臨して、歴代天皇をお助けすれば、歴代天皇が祀る」とあり、
当時の祭祀の品々が神宝館に収蔵され、そのうち8万点が国宝に指定されている。
一括遺物としての国宝の数は日本一である。
日本で最初の国際港となった宗像は、朝鮮半島から中国大陸まで広がり、
現在でいう外交や貿易、国防などの機能を果たしていたとされている。
つまり、この機能が続いていた時代に
歴代天皇が宗像三女神を祀ったとされている。
中でも、朝鮮半島に近い「沖ノ島」は古代より最も神聖な島とされ、
一木一草一石たりとも持ち出すなとの禁忌が厳格に伝えれている。
そのため、この島は今も原始林の森に囲まれ、
古代より姿を変えず守られ続けている。
沖ノ島から出土された国宝の品々
宗像大社神宝館
神宿る島「沖ノ島」
玄界灘に浮かぶ沖ノ島は、延々と続く水平線から突然現れる。
初めてこの島を見た人々は誰しも口を揃えて「神々しい」という。
島の正面には左右に大きな岩島があり、右側が御門柱、
左側が小屋島と呼ばれ、船で渡島する際にはこの岩の間を抜ける
ようになっている。沖ノ島は岩盤が隆起した島であるため、
渡り鳥以外の動物は生息していない。
ここには世界の渡り鳥が飛来し、
絶滅危惧種の珍しい鳥も
数多く確認され、
島全体が国の鳥獣保護区に指定されている。
白い岩の島肌の上には風雨に耐えてきた原始林の森が生い茂り、
独自の生態系が維持され、貴重な自然保護区にもなっている。
神が降臨されたという祭場は、
巨岩が集中的に点在した場所にあり、
磐座(いわくら)として
祀られている。
磐座とはかつての古い神社の形であるが、
今も沖ノ島は神の神聖な岩として崇められている。
そして、10日交代で島を守る神職は、毎日、海で禊をし、
不規則な段差の400段の階段を登り、お供えを上げ、
今でも国の平安と繁栄が祈られている。